【メイキング】DESERT AFFAIR その① 板ポリで岩を作る
今回は拙作「DESERT AFFAIR」で使った板ポリを使った背景制作をご紹介したいと思います。操作はBlenderですが何のソフトでも使える方法です。
本編後半、エアバイクで砂漠を走るシーンの岩は全て板ポリに2D絵を貼ったもので表現しています。下図は最終結果とBlenderのビューポートです。
ビューポート別アングルでもう1枚。赤線の板ポリが岩になります。
■板ポリ岩の作り方
まずは岩の2D素材をペイントソフトで描きます。ポイントはひとつの画像に数パターンをまとめて一緒に描くことです(理由は後述します)。アルファ付きのpngで素材を出力します。
次に作った2D素材をBlenderに持ち込みます。
平面を作成しテクスチャを割り当てます。そしてUV編集画面にて任意の岩にUVを割り当てます。こうすることでたくさんマテリアルを作ることなく岩のバリエーションが増やせ、素材の修正も一括でできるので大変便利です。またリンクコンストレイント「Track To」で常にカメラを向くようにすれば他のシーンでも流用が楽になります。
以上の作り方で結果はこの通りとなります。
もちろん岩は3Dではないので「地面スレスレのカメラアングル」以外の使い方をすれば絵の破綻はさけられませんが(カメラを振り回すのもヤバそう...)、使い方次第では3D的な演出が気軽に行える良い方法だと思います。